政府の規制改革推進会議の医療などに関するワーキンググループ(WG)は20日、会合を開き、季節性インフルエンザ検査キットの薬局販売の解禁を巡り議論した。WGの委員は新型コロナウイルスとの同時流行も見据え、解禁を主張。これに対し、厚生労働省側は慎重な考えを改めて示し、平行線をたどった。
 厚労省は、インフルエンザに対しては有効な薬があり、医療機関で治療の一環として検査すべきだとの立場。新型コロナとの同時流行に関してはオンライン診療や発熱外来で対応すると説明した。委員側は、同時流行時にはオンライン診療などを活用しても医療体制が逼迫(ひっぱく)する恐れがあると指摘した。 (C)時事通信社