日本チェーンストア協会が21日発表した9月の全国スーパー売上高は1兆427億円だった。既存店ベースで前年同月比1.1%増となり、3カ月連続のプラス。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いて外出の動きが広がり、衣料品や旅行用品、行楽用品が伸びた。食料品は、外食する機会が増えたことが響いて苦戦した。
 同協会は食料品について、相次ぐ値上げで消費者の節約志向が高まり、1人当たりの購入点数が減っているとも指摘。「レジ横の棚の『ついで買い』もなくなっている」(牧野剛専務理事)といい、当面は同様の傾向が続くとみている。 (C)時事通信社