中外製薬=2022年1~9月期連結業績(国際会計基準)は増収増益。国内で脊髄性筋萎縮症薬「エブリスディ」、血液がん治療薬「ポライビー」など新薬の販売が好調だった。また、海外向けには血友病治療薬「へムライブラ」、スイス・ロシュ向けの新型コロナウイルス治療薬「アクテムラ」の輸出も伸長した。日本政府向けの新型コロナ薬「ロナプリーブ」の納入も予定通り進んだ。
奥田修社長はオンラインで記者会見し、「国内の新製品、ロシュ向けの輸出が好調で、国内外の基盤ビジネスは着実に成長している」と総括した。国内では薬価改定が逆風となったが、エブリスディやポライビーといった新薬がマイナス影響を吸収した。コロナ薬のロナプリーブについては、政府への納入で1~3月期に608億円を計上。残りは9~12月期に予定しており、通期の売上は1990億円を見込む。
2022年12月期連結業績予想に変更はない。(C)時事通信社
〔決算〕中外薬、1~9月期は増収増益=新型コロナ薬の販売伸びる
(2022/10/24 20:22)