新型コロナウイルスワクチン接種偽装事件で、広島県の患者にも接種を偽装していたとして、警視庁捜査2課は25日、詐欺などの疑いで、東京都北区の「王子北口内科クリニック」院長船木威徳容疑者(51)を再逮捕した。「特に言うことはない」と容疑について黙秘している。逮捕は3回目。
 再逮捕容疑は昨年10月~今年1月、広島県東広島市の40代男性の家族ら4人にワクチンを接種したとする予診票を偽造し、同市から業務委託料計約1万8000円をだまし取るなどした疑い。
 同課によると、昨年9月、投資セミナーで面識があった男性が依頼し、同院で4人分の接種済み証を受け取った。昨年7月以降、同院で接種記録がある約230人の大半が区外の住民で、同課は船木容疑者が依頼を受け、ワクチンを受けたくない人の接種を偽装していたとみている。 (C)時事通信社