生後6カ月~4歳の乳幼児を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が25日、始まった。ワクチンは24日から全国へ配送され、準備の整った自治体から順次開始する。厚生労働省は接種について、予防接種法上の「努力義務」としている。
東京都港区の集団接種会場では、25日午前から接種を開始。保護者の膝に乗せられた乳幼児が次々と接種を受けた。
同区の男児(1)は打たれた直後に泣きだしたものの、すぐに泣きやんで落ち着いた様子に。母親(29)は「小さい子供が感染対策をするのは難しい。ワクチンで対策ができればいいなと思った」と話した。
ワクチンは中国・武漢由来の従来株に対応した米ファイザー社製を使用する。有効成分は12歳以上の10分の1。厚労省によると、オミクロン株流行下の臨床試験(治験)で73.2%の発症予防効果が得られたという。接種後は発熱などの副反応が報告されているが、ほとんどが軽症か中等度で回復しているという。
接種は計3回で、1回目の3週間後に2回目、さらに8週間後に3回目を打つ。途中で5歳の誕生日を迎えても、乳幼児用と同じ用量で3回の接種が必要となる。 (C)時事通信社
4歳以下ワクチンの接種開始=3回で効果、努力義務も―新型コロナ

(2022/10/25 16:27)