オリエンタルランド=2022年9月中間連結決算は、純損益が264億円の黒字(前年同期は141億円の赤字)となり、3年ぶりに黒字転換した。コロナ禍に伴う入園制限を段階的に緩和したことで、入園者数が倍以上に増えた。
売上高は前年同期比2.1倍の2040億円。入園者数は504万人多い894万人となった。新商品の売れ行きやレストランなどの飲食販売も好調で、1人当たりの売上高は5.4%増の1万5683円となった。
下期は、政府の観光需要喚起策などで、消費者の「レジャーマインドが好転する」(片山雄一副社長)とみる。中間期の業績上振れも追い風に、23年3月期連結業績見通しについて、売上高を4421億円(従来予想4079億円)、純利益を559億円(同352億円)にそれぞれ上方修正した。
一方、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」の開業予定を23年度中から24年4~6月期に延期すると発表。コロナ禍による入国制限や物流の遅延で工期が遅れたため。投資額も資材価格の高騰などで、当初計画から約700億円増の約3200億円に膨らむ。
エリア内の3区画の名称も併せて公表し、映画「アナと雪の女王」の区画は「フローズンキングダム」、「塔の上のラプンツェル」は「ラプンツェルの森」などに決まった。(C)時事通信社
〔決算〕OLCの9月中間、3年ぶり黒字=入園者倍増、通期予想を上方修正
(2022/10/27 19:17)