国税庁は31日、2021年度に決算期を迎えた法人の申告所得額が前年度比13.3%増の79兆4790億円で、過去最高だったと発表した。製造業の好調が大きな要因だが、落ち込んでいた旅館・飲食などの業種も増加に転じ、同庁は「コロナ禍の影響から持ち直している」とみている。
 申告税額も同14.9%増の13兆9232億円と伸びたが、過去最高だったバブル期の1989年7月~90年6月の75%程度にとどまった。89年には基本税率が40%だった法人税が現在は23.2%と大幅に下がっていることが主な要因という。 (C)時事通信社