JR西日本=2022年9月中間連結決算は、純損益が645億円の黒字(前年同期は686億円の赤字)だった。中間決算の黒字は新型コロナウイルス感染拡大前の19年以来、3年ぶり。コロナ禍第7波の影響はあったものの運輸収入が19年の70.8%まで回復し、売上高は前年同期比41.2%増となった。 
 燃料高の影響で動力費は増加したが、構造改革などで営業費用をコロナ前に比べ540億円節減。営業損益は338億円の黒字(同861億円の赤字)に転換した。
 坪根英慈常務は記者会見で、鉄道利用について「コロナの波が来たとしてもあまり下がらない、全体として底上げの波がある」と回復基調に期待感を示した。一方で「第8波のリスクなど先行きの不透明感がある」として通期業績予想は据え置いた。(C)時事通信社