新型コロナウイルス対策の支援金をだまし取ったとして、警視庁目白署は7日、詐欺容疑で、東京都渋谷区職員の石川隼大容疑者(29)=準強制性交罪で起訴=を再逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は4~6月、無職と偽って、居住地の豊島区に生活困窮者自立支援金の申請書を提出し、計18万円をだまし取った疑い。
 同支援金は、新型コロナの影響で困窮する世帯に最大60万円支給され、収入や資産が一定額以下で、求職活動をしていることが要件となっている。
 同署によると、石川容疑者は渋谷区で同支援金給付を担当する生活福祉課に所属。制度に詳しく、業務で得た知識を悪用したとみている。別のコロナ対策の支援金申請で虚偽が発覚し、同署は豊島区から7月に相談を受けていた。
 石川容疑者は睡眠導入剤入りのミルクティーを交際相手に飲ませて性的暴行を加えたとして先月逮捕、起訴された。 (C)時事通信社