国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金をめぐる詐欺事件で、警視庁捜査2課は8日、詐欺の疑いで会社役員川谷泰彦容疑者(64)=東京都豊島区池袋=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。被害総額約10億円に上る不正受給グループで、名義人勧誘を担当する中心メンバーだったとみられる。
同課は同日、グループの中核メンバーとされる太田浩一朗容疑者(35)も詐欺容疑で再逮捕。リーダー格の谷口光弘被告(48)=詐欺罪で起訴=も同容疑で近く再逮捕する。
逮捕容疑は2020年6月ごろ、新型コロナの影響で収入が減った個人事業主を装うなどし、川谷容疑者と知人の60代男性の2人の名義で申請し、給付金計200万円を詐取した疑い。
捜査関係者によると、川谷容疑者は太田容疑者の勧誘でグループに合流。池袋のフィリピンパブの女性従業員ら約90人分の不正申請に関与したとみられ、うち約3000万円が実際に支給された。 (C)時事通信社
10億円不正受給グループの勧誘役か=詐欺容疑で会社役員の男逮捕―警視庁
(2022/11/08 19:54)