名古屋鉄道=2022年9月中間連結決算は増収で、純利益は前年同期比7倍強となった。コロナ禍で落ち込んだ交通事業やレジャー・サービス事業の需要回復により、営業損益は9月中間期として3期ぶりに黒字となった。 
 交通事業は、燃料費高騰の影響で動力費が増加したが、増収効果で営業黒字に転換。レジャー・サービス事業は観光需要の回復で赤字幅が大きく縮小した。不動産事業は分譲マンションの引き渡し戸数の増加、運送事業は海運事業における旅客需要の回復で増収を確保した。
 高崎裕樹社長は会見で、鉄道需要について「インバウンド需要の回復など明るい材料も出てきている」と期待を述べた。一方で、「コロナ第8波の到来が懸念される不透明な要素がある」として、通期業績予想は据え置いた。(C)時事通信社