財務省は10日、普通国債の発行残高が9月末時点で993兆7965億円になったと発表した。6月末から9兆4612億円増え、過去最大の水準となった。新型コロナウイルス対策などで膨らむ歳出を国債で賄う構図が続き、財政の悪化は深刻なものとなっている。
 政府は物価高対策などを柱とした2022年度第2次補正予算案の編成に伴い、さらに計22兆8520億円の国債増発を計画している。普通国債の発行残高も近く1000兆円を突破する可能性が高い。 (C)時事通信社