第一生命ホールディングス=2023年3月期連結純利益予想を従来の2850億円から2190億円に下方修正した。第一生命保険での新型コロナウイルス関連の入院給付金支払い増加や、海外金利上昇による米国子会社プロテクティブの評価損計上が影響した。配当予想に変更はない。
一方、連結経常収益予想は従来の7兆6120億円から9兆6500億円に上方修正。子会社の第一フロンティア生命保険で外貨建て保険の販売増加などを見込んだ。
22年9月中間連結決算は、経常収益が前年同期比49.1%増の5兆6150億円、純利益が39.4%減の1082億円。
連結ベースの保険料等収入は前年同期比8465億円増の3兆2694億円で、中間期として過去最高を更新した。外貨建て保険の好調に加え、円安効果による海外事業の増収が押し上げた。
22年4~9月の国内グループにおける新型コロナ関連の入院給付金の支払総額は、約571億円(49万497件)。オンラインで記者会見した竹内章二常務執行役員は「第3四半期以降も影響が出る可能性はあるが、着実に新規の請求件数は減少している」と説明した。(C)時事通信社
〔決算〕第一生命HD、通期純利益予想を下方修正=コロナ支払い増影響
(2022/11/14 16:28)