重い心臓病を抱える1歳の次女に、米国で心臓移植手術を受けさせるため、両親が14日、東京都内で会見を開き、手術や渡航費用の募金への協力を呼び掛けた。目標額は5億3000万円で、集まり次第渡航する。
 次女の佐藤葵ちゃんは、生まれた直後に先天性心疾患と診断された。手術したものの、心臓のポンプ機能が低下し血液を送り出せない重症心不全となった。主治医によると、現在は補助人工心臓とペースメーカーを装着しているが、感染症脳梗塞のリスクが高いため、心臓移植が必要だという。
 両親によると、国内では6歳未満のドナー(提供者)が少ないため、ドナーが比較的多い米国での移植を決断したという。父親の昭一郎さん(41)は「心苦しいお願いだが、親としては娘の命を救いたい」と訴えている。
 問い合わせは「あおちゃんを救う会」で、電話03(6555)4571。同会のホームページでも募金を呼び掛けている。 (C)時事通信社