経営再建中の後発医薬品(ジェネリック)大手の日医工は14日、2022年9月中間連結決算で純損益が548億円の赤字(前年同期は145億円の赤字)になったと発表した。16年に700億円超を投じて買収した米セージェント社の工場稼働停止や事業再編で損失が膨らみ、9月末時点で356億円の債務超過に転落した。
田村友一社長は経営責任を取って来年3月末をめどに退任。後任は同2月に開催予定の臨時株主総会で選任する。
日医工はメインバンクの三井住友銀行から融資枠を確保しており、当面の事業継続に影響はないとしている。また、同日の取締役会で、第三者割当増資により約197億円を調達することを決定。日医工は今後、上場廃止となり、独立系投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズと医薬品卸メディパルホールディングスの支援を受けて再建を図る。 (C)時事通信社
日医工、債務超過356億円=田村社長退任へ

(2022/11/14 22:25)