第一三共は15日、開発中の新型コロナウイルスワクチンで実施していた追加接種用の臨床試験(治験)で、ファイザー製やモデルナ製と比べても高い有効性を確認できたと発表した。安全性への懸念もなく、第一三共は来年1月に厚生労働省へ承認申請する方針。
 第一三共が開発中のワクチンは、ファイザーやモデルナと同様の「mRNAワクチン」。既存のワクチンを2回接種してから6カ月以上が経過した成人や高齢者約5000人を対象に、今年1月から治験を実施してきた。その結果、3回目に第一三共製ワクチンを接種した人は、3回目にファイザー製やモデルナ製を接種した人に比べ、感染を防ぐ「中和抗体」の上昇率が高かった。
 今回のワクチンは従来株用のため、オミクロン株にも対応できる「2価ワクチン」の開発に向けた治験も予定している。 (C)時事通信社