経済同友会の桜田謙悟代表幹事は15日の記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者が増加していることに関連し「政府には安易に経済のブレーキを踏まないでいただきたい」と指摘、経済活動の抑制につながる対策の強化をけん制した。
 桜田氏は、懸念される新型コロナの「第8波」について「9波、10波も来ると思っている」と説明。その上で「政府が今やっている対策は極めて合理的だ」とし、経済に負の影響を与える政策は極力避けるよう求めた。
 一方、2022年7~9月期の国内総生産(GDP)が4四半期ぶりのマイナスとなったことに関しては「経済が失速して底に向かう状況とは思わない」と指摘。ただ、新型コロナなどが不確定要素となり、消費の回復が遅れる可能性はあるとの見方を示した。 (C)時事通信社