厚生労働省は16日までに、75歳以上の後期高齢者のうち、高所得者の医療保険料の年間上限額を現行の66万円から80万円程度に引き上げる方向で検討に入った。17日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に提案する。現役世代の負担抑制を図るのが狙いで、実現すれば過去最大の上げ幅となる。12月中に詳細を詰めた上で、2024年度からの導入を目指す。
現在、窓口負担を除く後期高齢者医療費は、現役世代の保険料と公費で9割を負担し、高齢者の保険料負担は1割。高齢者が支払う保険料は収入に応じて増えるが、高所得者の上限は年間66万円に設定されている。見直し案では、この上限額を80万円程度に引き上げるとともに、中所得層についても保険料負担水準を上げる。 (C)時事通信社
上限額、年80万円に引き上げへ=75歳以上医療保険料―厚労省

(2022/11/16 18:45)