【北京時事】中国の首都・北京市で、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらず、21日に確認された新規感染者は約1400人となった。住居や職場など建物単位の封鎖が各地で相次いでいるほか、公園や動物園は22日からの一時閉鎖を発表。多くの学校がオンライン授業に移行し、飲食店も店内利用を停止している。
市内のあるマンションでは21日、少なくとも1人の陽性が疑われたため全体が封鎖され、陰性が確認されるまで9時間にわたり出入りが禁じられた。同様の例が各地で起きているとみられ、市民生活に影響が広がっている。24時間以内のPCR陰性証明を求める場所も増えており、検査場には連日、長い列ができている。
北京市は21日の記者会見で「最も複雑で厳しい状況に直面しており、首都の予防・コントロールにとって重要で緊迫した時を迎えている」と危機感を表明した。
国内全体の21日の新規感染者は約2万8000人で、上海でロックダウン(都市封鎖)の措置が取られた4月以来の水準が続いている。中国政府は今月、防疫措置を一部緩和したが、北京市のほか広東省や重慶市で感染拡大に歯止めがかかっていない。 (C)時事通信社
北京でコロナ感染拡大止まらず=相次ぐ封鎖、検査に列

(2022/11/22 15:33)