子宮がない女性に他人の子宮を移植し、妊娠出産を目指す臨床研究の計画について、慶応大のチームが24日に学内の倫理委員会に申請したことが、関係者への取材で分かった。承認されれば国内初の移植手術が実施されることになる。
 子宮移植については、日本医学会の検討委員会が昨年7月、臨床研究としての実施を認める報告書を公表した。慶応大の臨床研究は来年度中の開始を目指すとみられる。
 同学会の報告書では、子宮移植の対象は生まれつき子宮がない「ロキタンスキー症候群」の患者らで、母親ら親族からの提供を想定している。慶応大の臨床研究も同症候群の女性ら3人程度への実施を検討しているという。 (C)時事通信社