【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は25日、金融機関から預金を強制的に預かる比率を示す「預金準備率」を0.25%引き下げると発表した。12月5日に実施する。引き下げは4月下旬以来約7カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の長期化で停滞する景気を、金融緩和で下支えする。
 預金準備率の操作は、事実上の政策金利である最優遇貸出金利(LPR)の改定と並ぶ中国の主要な金融政策手段。引き下げると、銀行が人民銀に預けるお金が減るため、市中に出回るお金が増えて貸し出しに振り向けられる効果が期待できる。 (C)時事通信社