新型コロナウイルス対策の持続化給付金計約10億円を詐取したとされるグループのリーダー格で、詐欺罪に問われた会社役員、谷口光弘被告(48)らの初公判が28日、東京地裁(渡辺一昭裁判官)であった。谷口被告は同日、起訴された6件のうち2件について審理され、罪状認否で「間違いありません」と認めた。
 検察側は冒頭陳述で、谷口被告が2020年5月ごろから知人を誘って虚偽申請を始め、間もなく中核メンバー太田浩一朗被告(35)の人脈を通じて多数の希望者を募って申請を繰り返したと指摘。谷口被告について「役割分担して犯行を組織化し、全体を取りまとめる統括役」とした。
 太田被告の紹介で申請名義人となり、同罪に問われた小沢一真被告(34)も共に審理され、同被告も起訴内容を認めた。 (C)時事通信社