長野商工会議所と長野商店会連合会が主催する「長野えびす講煙火大会」が、長野市で開かれた。2019年以降、台風19号による千曲川決壊やコロナ禍のため見送られていた有料観覧席が4年ぶりに設けられ、あいにくの雨にもかかわらず、約2500席は満席となった。
 長野商工会議所の水野雅義会頭が「復興と復活の象徴となるべく、信州の澄んだ夜空を鮮やかに彩る美しい花火を心ゆくまでお楽しみください」とあいさつ。長野市内の煙火業者2社が参加し、約9000発が打ち上げられた。
 「えびすの神」への感謝と、西宮神社のご祭礼である「えびす講」の景気付けとして1899(明治32)年に始まり、今年で116回目。大正時代には技術が未熟な煙火師の参加が許されなかったことから、大会への参加は「出世煙火」とも言われるようになった。 (C)時事通信社