格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は29日、12月27日から来年1月13日までに運航予定だった国内3路線の計92便を欠航すると発表した。新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響で世界的にサプライチェーン(供給網)が混乱、今月予定していた欧州航空機大手エアバスからの新機体納入が遅れる見込みとなったため。
 機材調達の遅れでピーチが欠航するのは初めてで、年末年始の書き入れ時に水を差された格好。広報担当者は「一日も早く納入されるよう(エアバスに)再三申し入れている」としている。
 欠航するのは、関西国際空港発着で新千歳、鹿児島、那覇と結ぶ3路線の一部の便。欠航便を予約済みの5905人については、運航する別の便に振り替えるほか、払い戻しも受け付ける。 (C)時事通信社