厚生労働省は2日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)の部会で、医療機関が卸から仕入れる薬の市場実勢価格と、薬の公定価格である「薬価」との価格差に関する調査結果(速報値)を報告した。今年9月分の取引の集計で、実勢価格が公定価格を平均で約7.0%下回った。
薬の市場での価格は販売競争の影響で薬価よりも安くなる。政府は調査結果を踏まえ、2023年度改定で薬価を引き下げる見通し。ただ、原材料価格高騰などの影響を踏まえ、製薬業界からは配慮を求める声もあり、年末の予算編成で具体的な改定幅を詰める。 (C)時事通信社
実勢価格が7%下回る=薬価、来年度引き下げへ―厚労省調査

(2022/12/02 10:46)