静岡県裾野市の私立「さくら保育園」で、保育士が園児の足をつかみ、宙づりにするなどの体罰や暴言を繰り返していた問題で、県と市は3日、同園に特別指導監査に入った。
県によると、保育記録や職員の勤務状況などについて書類の提出を受けたほか、園長で運営する社会福祉法人の桜井利彦理事長から聞き取り調査を行った。
桜井理事長は体罰などについて口外しないよう約束させる誓約書を職員に書かせており、村田悠市長は、週明けにも犯人隠避容疑で刑事告発する意向を示した。
市などによると、同園では6~8月、1歳児クラスで3人の保育士が複数の園児に対し、足をつかんで宙づりにしたりバインダーなどで頭をたたいたりしていた。「ブス」「デブ」などの暴言も吐き、4歳児にもカッターナイフを見せて脅していた。
問題発覚後、保育士3人は退職した。 (C)時事通信社
保育園に特別指導監査=園児宙づり体罰受け―静岡県など
(2022/12/03 18:46)