【北京時事】中国税関総署が7日発表した11月の貿易統計によると、輸出は前年同月比8.7%減の2961億ドル(約41兆円)だった。マイナス幅は前月の0.3%から広がり、2020年2月以来2年9カ月ぶりの大きさとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を背景にしたサプライチェーン(供給網)の混乱や生産の停止が響いた。
 輸入は10.6%減の2263億ドル。輸出同様、前月(0.7%減)から大幅に悪化した。経済の先行き懸念から個人消費が冷え込み、内需が低迷したためだ。輸出入がともに前年割れとなるのは2カ月連続。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は698億ドルと前月から減少した。 (C)時事通信社