国立がん研究センターは9日、2021年の新たながん診断・治療の件数が、新型コロナウイルス流行前の平均より1.1%増加したとの調査結果を公表した。コロナ流行下での検診休止や受診控えが改善したためとみられるが、早期発見の割合が低下したがんもあり、同センターは必要な検診を受けるよう呼び掛けている。
 同センターは毎年、全国のがん診療連携拠点病院などで新たにがんと診断された患者をまとめた「院内がん登録」を集計している。18~21年の4年間すべてに参加した455施設を調べたところ、21年は80万6589件だった。国内の新規患者の半数程度をカバーしているとみられるという。 (C)時事通信社