神戸市立神戸アイセンター病院は9日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した網膜の細胞をひも状にして「網膜色素上皮(RPE)不全症」の患者に移植する手術を行ったと発表した。今後5年間で50例を目標に実施する。
 研究チームは11月下旬、RPE不全症が原因で視力低下した関西在住の50代女性に、京都大学iPS細胞研究財団のiPS細胞から作ったひも状のRPE細胞を網膜下に移植した。手術は成功したという。今後1年間経過観察し、有効性や安全性を確認する。 (C)時事通信社