【北京時事】新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策を続ける中国で、水際対策を一部緩和する動きが出ている。四川省成都市は11日までに、入国後の隔離期間を従来の8日間から実質的に5日間に短縮。当局は影響を見極めた上で、対象を全国に拡大させる方針だ。
 中国では、日本など海外から入国する場合、当局の指定ホテルで5日間の隔離後、自宅などでさらに3日間の隔離が義務付けられてきた。中国メディアなどによると、成都市に加え、天津市の空港から入国した際の自宅隔離措置が事実上撤廃された。隔離先のホテルでのPCR検査で陰性だった場合、自由に移動できるようになったという。北京市や上海市でも緩和が検討されているという情報もある。 (C)時事通信社