北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営する知的障害者支援施設で、利用者同士での同居や結婚を希望する知的障害者に避妊処置を行っていたことが19日、同法人への取材で分かった。
道や江差町は同日、現地に職員を派遣して法人への任意の聞き取りを実施。20日も調査を続け、利用者の同意があったかどうかなどの確認を進める。
法人によると、施設利用者同士で同居や結婚をする場合、「(施設では)子育てに対するサービスは提供はできない」などと説明。利用者と家族の意思を確認した上で、職員が同行するなどして精管を縛ったり、避妊リングを装着したりする処置を行った。1998年以降、これまでに8組16人に上るという。
あすなろ福祉会の梅村雅晴常務理事は「避妊は強制しておらず、本人や家族の同意の上だ」と説明。道保健福祉課の担当者は「調査を行った上で、事実関係の把握に努める」と話した。 (C)時事通信社
同居希望障害者に避妊処置=北海道、福祉法人を任意調査

(2022/12/19 20:44)