北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」が運営する知的障害者支援施設で、同居や結婚を希望する利用者が不妊処置を受けていた問題で、道は20日、施設側への聞き取り調査では強制があったかは確認できなかったと明らかにした。今後利用者本人や家族への聞き取り調査を行う。
 道は19日から、樋口英俊理事長らに聞き取り調査を実施。「結婚などの申し出があった入居者に対し、施設として子どもの養育の責任は負えないと説明している」との回答があったが、不妊処置の強制があったかは確認されなかったという。
 道はこの施設での不妊処置についてこれまで把握していなかったといい、ほかの施設で同様の事例がないか調査を進める。 (C)時事通信社