がん免疫療法薬とバイオマーカーの研究を学会報告=英エクセンシア〔BW〕
【ビジネスワイヤ】人工知能(AI)製薬技術の英エクセンシアは、がん治療薬候補「EXS―21546」の研究結果を今月9日まで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の免疫腫瘍学会で発表した。同社は、腫瘍の微少環境で免疫抑制的なアデノシンの指標であるアデノシン負荷スコア(ABS)を開発し、既報のアデノシン・シグネチャーより優れていることを確認。またABSは、抗PD―1療法成功の予測因子である腫瘍炎症スコア(TIS)と逆相関の関係にあることを発見した。そのためABSは患者選択の基準となり、アデノシンA2A受容体拮抗薬の同薬でアデノシン負荷を軽減すれば、免疫チェックポイント阻害剤の反応性を回復できる可能性がある。同社はチェックポイント阻害剤の治療歴がある固形がん患者を対象に、チェックポイント阻害剤との併用で同薬の第1相および第2相臨床試験「IGNITE―AI」を開始した。(C)時事通信社
(2022/12/22 12:14)