イエス・キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムでは、クリスマスシーズンの観光客増に期待が高まっている。新型コロナウイルス感染拡大を受けた渡航制限で、過去2年は外国人観光客を中心とする来訪者が激減。観光業に依存する地元経済は大打撃を受けてきた。
 制限が解けた今年は、客足が上向いているという。土産物店のジャック・ジャカマンさんは英紙フィナンシャル・タイムズに「わたしは楽観的だ。クリスマスは新しい希望だ」と語る。
 ベツレヘムの聖カテリナ教会では例年24日深夜(日本時間25日早朝)から25日未明(同午前)にかけて、クリスマスミサが執り行われ、多くのキリスト教徒の巡礼者が訪れてきた。
 イスラエルのメディアによると、イスラエル観光省は、クリスマスに合わせて12万人の巡礼者がイスラエルやヨルダン川西岸を訪問すると見込んでいる。ただ、コロナ禍直前の2019年の15万人には達しないとみられている。 (C)時事通信社