静岡県沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で看護師らが入院患者に暴行を加えていた問題で、同県南伊豆町にある同じグループの精神科病院でも、看護職員らが患者の口に粘着テープを貼るなどの虐待行為をしていたことが27日、県や病院への取材で分かった。
 県などによると、病院は「ふれあい南伊豆ホスピタル」。2021年9月~今年3月、看護職員と介護職員計4人が患者の口に粘着テープを貼ったり、患者の乗った車いすを蹴って暴言を吐いたりしていた。患者の頭を押さえ付けることもあったという。
 4人は虐待行為を認めており、3月に停職処分を受けた。辞職する意向を示しているという。病院は今月27日に県に報告しており、県は今後、立ち入り調査する方針。
 同病院の望月博院長は「ご家族や関係機関の皆さまに多大な不安や心配をお掛けしたことを深くおわびする」とのコメントを発表した。 (C)時事通信社