経営再建中の後発医薬品(ジェネリック)大手の日医工は28日、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)が成立したと発表した。取引金融機関15社から最大で985億円の債務免除を受ける。併せて、来年3月にも200億円の第三者割当増資を実施し、投資ファンド傘下で再建を図る。
28日に開催した債権者会議で、債務免除などを盛り込んだ事業再生計画が承認された。田村友一社長は経営責任を取って退任し、後任は来年2月に開催予定の臨時株主総会で選任する。
株式は来年3月から4月ごろに上場廃止となる予定。独立系投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズと医薬品卸メディパルホールディングスの支援を受け、2026年3月期までに債務超過の解消を目指す。 (C)時事通信社
日医工、債務免除985億円=私的整理成立、ファンド傘下へ
(2022/12/28 20:13)