新年一般参賀が2日、皇居で行われた。新型コロナウイルスの影響で実施は3年ぶり。天皇、皇后両陛下は上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻ら皇族方と並び、宮殿・長和殿のベランダに立ち、参賀者に手を振って応えられた。両陛下の長女愛子さまも初めて参加した。
 天皇陛下は参賀者を前に「3年の月日を経て、きょう皆さんと一緒に新年を祝うことを誠にうれしく思います」とあいさつ。コロナ禍での人々の苦労をねぎらい、「大変なこともあるかと思いますが、本年が安らかで良い年となるよう願っています」と述べた。
 愛子さまは、午前と午後の計6回全てに臨み、両陛下の横でにこやかに手を振った。上皇ご夫妻は午前中に3回参加した。
 宮内庁は、感染対策のため事前申込制を取り、参賀者を各回1500人程度とし、距離を1メートル以上空けて指定した場所で参加してもらった。マスク着用や検温への協力も呼び掛けた。計6回で7312人が参賀に訪れた。
 同庁庁舎前では、事前申し込み不要で記帳も受け付け、朝から5330人が訪れた。
 2021、22年の新年一般参賀は中止となり、天皇陛下は新年に当たって国民に向けたビデオメッセージを公表した。 (C)時事通信社