【ワシントンAFP時事】米食品医薬品局(FDA)は3日、米国内の一般の薬局で中絶薬の販売が可能になる見通しだと明らかにした。連邦最高裁が昨年6月、半世紀にわたり人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた判例を覆す判断を示して以降、中絶薬への需要が高まっていた。
 FDAによると、中絶薬の「ミフェプリストン」が、中絶が認められている州の薬局で購入できるようになる。これまでは、認定された医師や医療機関、限られた通信販売薬局を通じて入手するしかなかった。販売に当たり薬局は認定を受ける必要がある。購入には処方箋と、同意書への記入が求められる。
 人権団体の全米市民自由連合(ACLU)は、FDAの決定を受け「安全で効果的な薬の入手手段を拡大したことを歓迎する」と表明。他方、中絶に反対する団体は「バイデン政権が、女性の安全や生まれてこない子どもの生命よりも、中絶産業の利益を重視していることが再び証明された」と批判した。 (C)時事通信社