総務省消防庁は5日、患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が、昨年12月26日~今月1日の1週間で前週比5%増の7158件に上ったと発表した。2週連続で最多を更新。7000件を超えたのは2020年4月の調査開始以来初めて。
このうち新型コロナウイルスに感染した疑いがあるケースは8%増の2311件。冬は出動要請が増える傾向にあることに加え、年末年始で救急受け入れが通常より手薄になったことから、搬送先が決まりにくかったとみられる。
消防庁は、政令市や県庁所在地など全国52カ所の消防本部を対象に調査。4カ所以上の医療機関に搬送を照会し、救急隊が現場に到着してから搬送開始までに30分以上かかったケースを困難事案と定義している。 (C)時事通信社
搬送困難7000件超=2週連続で最多―総務省消防庁
(2023/01/05 18:08)