ローソン=2022年3~11月期連結決算は増収増益だった。新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和される中、主力の国内コンビニ事業の店舗改装やマーケティング施策が奏功し、客足が回復した。売上高に当たる営業総収入は3~11月期として過去最高を更新した。 
 営業総収入は、会計基準の変更で前年同期比4割の大幅増となった。変更前の基準で比べると7.4%増だった。
 事業別に見ると、国内コンビニ事業やエンターテインメント事業が増益。高級スーパーの「成城石井」事業は「巣ごもり消費」の反動で減益だった。海外事業は、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)の影響で赤字計上を余儀なくされた。
 3~11月期純利益の水準は通期の予想額を上回っているが、ローソンは「店舗の減損損失を想定している」(広報)として上方修正は行わなかった。
 23年2月期の連結業績予想に変更はない。(C)時事通信社