新型コロナウイルス対策で企業が従業員に払った休業手当を助成する雇用調整助成金(雇調金)をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は10日、詐欺容疑で、社会保険労務士丸山文子(52)=東京都品川区西大井、中古車販売会社役員伊能英徳(48)=埼玉県吉川市高久=両容疑者を逮捕した。同課は2人の認否を明らかにしていない。
 丸山容疑者が虚偽書類による申請を指南して受給額の一部を受け取っていたとみられる。同課は他にも約10社、計約3000万円を不正受給させたとみて調べる。
 逮捕容疑は2021年3~7月、中古車販売会社の従業員2人に休業手当を支払ったとする虚偽の書類を厚生労働省東京労働局に複数回提出し、雇調金約400万円を詐取するなどした疑い。 (C)時事通信社