東京都は12日、都内の保育所に通う0~2歳の第2子保育料について、所得制限なしで一律に無償化する方針を決めた。第2子を半額としていた従来の支援を拡充し、世帯収入や第1子の年齢にかかわらず子育てしやすい環境を整える。2023年10月から実施する方針で、同年度当初予算案に約110億円を盛り込む。
 12日の予算査定後、小池百合子知事が明らかにした。小池氏は記者団の取材に対し「少子化に歯止めをかけ、子どもが輝く東京を実現させたい」と述べた。
 国は19年10月から、認可保育所に通う3~5歳児の保育料を所得制限なく無償化。ただ、年収約360万円以上で第1子が小学生以上の世帯の場合、0~2歳の第2子は国の支援対象外だったため、都が半額を補助する形で独自に保育料を減免していた。都内では、既に第3子以降は無償化が実現しており、今回の措置により第2子以降の保育料が完全に無料となる。 (C)時事通信社