妊婦が病院にのみ身元を明かし出産する「内密出産」や乳幼児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を行っている熊本市の慈恵病院は17日、子どもが自分の出自を知る権利について、検討会を設置するよう市に文書で求めた。
 国が昨年9月に公表した内密出産のガイドライン(指針)は、出自を知る権利に対応できるよう、医療機関が妊婦の身元情報を管理し、開示方法などを事前に定め、都道府県が適切な指導をするべきだとしている。一方、慈恵病院側は市に提出した文書で、ガイドラインが示す出自情報について「定義が曖昧」などと指摘した。 (C)時事通信社