新年恒例の宮中行事「歌会始の儀」が18日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年のお題は「友」。天皇、皇后両陛下や皇族方、天皇陛下から招かれた召人(めしうど)、選者、入選者の歌が、古式にのっとった独特の節回しで披露された。
天皇陛下は、2021年10月に和歌山県で行われた国民文化祭にオンラインで出席した際、コロナ禍の中で工夫しながら練習に励む吹奏楽部の高校生と懇談して感じた気持ちを詠まれた。
皇后さまは1993年の結婚以降、人生の半分ほどを皇室で過ごし、これまでの日々を温かく見守ってくれた友人たちへの感謝を歌にした。
両陛下の長女愛子さまは、友人と共にモミジの葉を踏みしめて歩いた学校の帰り道を懐かしみ、歌を寄せた。昨年同様、学業優先のため儀式には出席しなかった。
3年連続で参列者数を大幅に減らした上、歌の詠み上げ役を含め全員がマスクを着用するなど、感染対策を講じて開催された。 (C)時事通信社
「友」お題に歌会始=天皇陛下、コロナ禍の高校生詠む

(2023/01/18 11:42)