【ワシントン時事】バイデン米大統領は27日、退任するロン・クレイン大統領首席補佐官(61)の後任に、ジェフ・ザイエンツ氏(56)を充てると発表した。バイデン氏は2024年大統領選への出馬準備を進めており、ザイエンツ氏が最側近として再選戦略の指揮を執ることになる。
ザイエンツ氏はコンサルタントを経て、オバマ政権でホワイトハウス入り。国家経済会議(NEC)委員長を務めたほか、昨年4月まで新型コロナウイルス対策調整官としてワクチン普及などに奔走した。
来週交代式を行う。ジャンピエール大統領報道官は27日の記者会見で「ザイエンツ氏は中間層を底上げし経済を強化する大統領の考えを理解している」と指摘。政権発足2年で成立させた経済対策などの法律を実行に移す段階だと説明した。
連邦議会下院では新たに主導権を握った共和党が政権への追及を強化。債務上限の引き上げなどを巡って与野党対立が深まっており、ザイエンツ氏は議会との調整手腕も問われそうだ。 (C)時事通信社
米、大統領首席補佐官にザイエンツ氏=新型コロナ対応で手腕

(2023/01/28 06:59)