出入国在留管理庁は27日、2022年の外国人入国者数(速報値)が前年比11.9倍の419万8046人だったと発表した。同年10月に新型コロナウイルス対策の水際措置が大幅に緩和されたことを受け、韓国や台湾からの入国者数が急増した。
 ただ、過去最高の3118万7179人を記録した19年と比べると約87%減の数値で、コロナ禍前の水準にはほど遠い状態が続いている。
 外国人入国者の多くを占める新規入国者については、22年は前年比22.6倍の342万3543人。4~9月は毎月10万人前後だったが、10月に約45万人、11月に約89万人、12月に約133万人と上昇カーブを描いた。
 新規入国者を国・地域別で見ると、韓国が95万2745人(前年5500人)で最も多く、台湾31万7293人(同1917人)、米国30万2386人(同1万3631人)と続いた。中国(香港・マカオ除く)は「ゼロコロナ」政策の影響で7番手の15万5702人(同1万9374人)だった。
 在留資格別では、「短期滞在」が286万1744人で最も多く、次いで「技能実習」17万9032人、「留学」16万7128人だった。 (C)時事通信社