ロシア外務省は、北方領土への元島民らによるビザなしの墓参を認めた1986年の日ロ両国間の合意について、現在も「有効」との立場を示した。31日までに同省ホームページで公開した。新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で、墓参は中断されている。ロシア外務省は「日本側から公式に再開を求める意向は示されていない」と説明した。
 これに関連し、松野博一官房長官は同日の記者会見で「今後の日ロ関係の中でも最優先事項の一つで、一日も早く事業が再開できるような状況となることを強く期待する」と語った。 (C)時事通信社