JR東日本などJR3社の2022年4~12月期連結決算が31日、出そろった。新型コロナウイルス禍からの経済活動の正常化が進み、鉄道の旅客需要が回復。純損益は各社ともに4~12月期としては3年ぶりに黒字を確保した。23年3月期通期業績の見通しは3社いずれも据え置いた。
 JR東が同日発表した売上高は前年同期比16.5%増の1兆7270億円、純損益は725億円の黒字(前年同期は837億円の赤字)。鉄道運輸収入はコロナ前の75%程度に回復した。23年3月末には、新幹線で約90%、関東圏の在来線で約95%の戻りを見込む。
 一方、JR西日本の売上高は33.5%増の9748億円、純損益は873億円の黒字(同540億円の赤字)。30日発表のJR東海の売上高は48.5%増の1兆191億円、純損益は1806億円の黒字(同123億円の赤字)だった。 (C)時事通信社