東京電力福島第1原発事故で一時は全町避難を余儀なくされた福島県双葉町で1日、町内唯一の医療機関となる町立診療所の開所式が行われた。2日から診療をスタートする。
双葉町は、昨年8月に「特定復興再生拠点区域」の避難指示が解除され、住民の帰還が実現した。入居が始まっているJR常磐線双葉駅西側の復興公営住宅近くに診療所を整備した。総事業費は約2億6600万円。
開所式には、伊沢史朗町長や関係者約30人が参加し、テープカットなどが行われた。伊沢氏は「診療所が果たす役割は大きい。住民の心のよりどころになるよう運営していく」と述べた。
診療科目は内科で、レントゲンや内視鏡といった医療機器を導入。火曜、木曜、金曜の週3日、町外から2人の医師が交代で通い診察する。 (C)時事通信社
双葉町唯一の診療所開所=「心のよりどころに」―原発事故後初・福島

(2023/02/01 18:30)