カシオ計算機=2023年3月期の連結業績予想を下方修正。売上高を前期比4.2%増の2630億円(従来予想2750億円)、営業利益を18.2%減の180億円(同240億円)などと増収減益を見込む。中国の新型コロナウイルスの感染拡大などが影響し、海外中心に主力の時計事業などが苦戦すると予想した。
中国でのコロナ感染拡大に加え、米国やタイなどでのインフレで需要が低下。時計事業、楽器事業ともに3月までこの傾向が続くと見込み、販売計画を修正した。国内は横ばいの予想。決算説明会で田村誠治執行役員は「(国内の売り上げは)インバウンドの比率が上昇する過程の中で少し改善する傾向になるのではないか」と期待を示した。
22年4~12月期は増収減益。10~12月期の売り上げは、地域別で欧州のみ増加。中国がコロナの影響や消費意欲の落ち込みから38%減と大きく落ち込んだほか、北米はインフレの影響で13%減となった。(C)時事通信社
〔決算〕カシオ計算機、通期予想を下方修正=売上高や営業益下振れ、米中で苦戦
(2023/02/02 16:16)